保険でがんというと、肺がんや胃がんといった一般的な癌を指します。保険会社ではこれとは別に上皮内ガンというものを設定しており、このがんを治療した場合には保険金が支払われないこともあります。がん保険でも各保険会社によって取り扱いが違うので、加入時によく確認しておかなければなりません。
このがんは上皮内新生物とも呼ばれており、正確にいうとがんとは少し違います。人の器官を断面図にするといくつかの階層があり、がんが進行するとがん細胞が深い階層まで広がっていきます。その階層の1番上が上皮、その次が基底膜と呼ばれており、基底膜を超えて浸潤している状態のことを悪性新生物、つまりがんと言います。
上皮内新生物とは上皮の状態で留まっていて、基底膜を超えていないもののことです。それが進行してがんになる人もいれば、そのまま進行しない人や腫瘍が消えてしまう人もいます。
上皮内新生物の大きな特徴は、一般的ながんと違って転移の心配がないことです。上皮には血管やリンパでほかの器官と繋がっていないため、転移や再発がなく、取り除いてしまえば確実に治る病気です。そのため保険会社ではがんと区別して考えており、保険金を支払わなかったり、通常のがんよりも少額な保険金を設定していたりします。